残業をしない制度


「次世代育成支援対策推進法は、21世紀の経営資源」
メルマガバックナンバー026号(H17.10.04)

あの人の言葉発見


働きながら子育てしやすい社会は実現可能なのか―。

手探りが続く企業の子育て支援の現場を紹介する。
(前回から、つづき)

○ 毎日が「ノー残業デー」

大手下着メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパン(東京都大田区)も、営業職を除き、午後6時以降は毎日が「ノー残業デー」。

マーケティング部の男性(33)は都内の自宅に午後7時半ごろ帰る。
長女はいま1歳。
「つかまり立ちなど日々の成長を間近で見られる。夫婦の会話で話す時間も増えました」

00年に転職。
以前いた食品会社では営業で、帰りが深夜になることも多かった。
「サラリーマンは、子どもの寝顔しか見られないのか」とあきらめていた。

転職で生活は一変した。
早く帰るための段取りを工夫。
片づかない時は、朝6時半に家を出る。

同社では、残業を事前に申請した場合は罰金2万円、申請せずに残業した場合は、5万円の罰金が各課の経費から引かれる。

「上司が率先して『早く帰れ』と部下に言う。子育ての社員だけでなく、独身の社員も趣味や友人との時間がもてる。私生活とのバランスが保たれ、仕事の効率も上がる」
と広報室。

同社は04年12月期まで18期連続の増収増益を続ける。

○ パパの帰宅 夜9時以降が半数

朝日新聞が次世代法の全面施行にあわせて3月に実施した主要100社の少子化対策の行動計画調査では、仕事と家庭生活を調和させる「ワーク・ライフ・バランス」を唱える企業が目立った。

「月1回のノー残業デーの創設」(キッコーマン)
「水曜日早帰りの実施」(野村證券)
「所定外労働の上限の超過禁止」(ファーストリテイリング)
など、長時間労働の是正や、
「半日年休制度の新設」(積水ハウス)や
連続休暇の取得促進などを挙げる企業も多かった。

一方で、リストラや成果主義の拡大などで、育児を取り巻く労働環境は厳しい状況が続く。
00年国勢調査では、子育て期の30代男性の2割以上は、週の就業時間が60時間を超えた。

UFJ総合研究所の03年調査でも、小学校入学前の子がいる家庭で、父親の平日の帰宅時間は21時以降が約半数、23時以降も約14%いた。

有給休暇の取得率も減少。
厚労省の調査では従業員30人以上の企業で95年度は55.2%だったが、03年度は47.4%に下がった。
変わる?子育ての風景
動き出した次世代法
朝日新聞 17.4.26 生活

制度のしくみ


    〔1〕次世代法関連
     1.次世代育成支援対策推進法
     2.行動計画策定指針
     3.行動計画内容
    〔2〕関係法令
     1.育児・介護休業法
     2.労働基準法
     3.男女雇用機会均等法
    〔3〕労働社会保険
     1.給付
     2.保険料等
    〔4〕助成金、奨励金
    〔5〕法人税
    〔6〕次世代法認定企業


〔1〕次世代法関連 3.行動計画内容

〔短時間勤務制度等の実施〕
残業をしない制度

ぼんさく
残業か・・・

ペコポン
行動計画策定届の文言としては『所定労働時間を超えて労働させない制度』なんだけどね。

ぼんさく
まず、思い浮かぶのは「ノー残業デー」や「ノー残業ウイーク」だよ。
全社として、職場として、導入するのは大変。
「言うは易し、行うは難し」の典型。

ペコポン
認定基準六の話しのときに文句言っていたよね。
今回のこの話は、認定基準六とはちょっと違うんだ。
(007号「次世代法・認定基準(その3)」参照)

認定基準六は、子育てに関係なく、全社員が対象。
そして期間はなく、ずっと実施する。

今回の対象は、小学校入学前の子を持つ社員に対象を限った話し。
期間は子どもが小学校入学するまで。

内容としても、認定基準六は、「ノー残業デー」や「ノー残業ウイーク」もOK。
でもそれだけじゃなく、残業削減のための措置を何かすればOK。

今回は、「ノー残業デー」や「ノー残業ウイーク」は条件を満たせない。
対象となる社員について、子どもの小学校入学までの期間は「“毎日”残業ナシ」が前提。

ぼんさく
そうなのか。
「短時間勤務」と「通常勤務」の間、って感じだね。
「短時間勤務」←「残業ナシ勤務」←「通常勤務(残業アリ)」

ペコポン
そうだね、「短時間勤務」よりは導入しやすいと思うよ。
「賃金制度」や「人事評価制度」について、そんなにイジる必要もないだろうし。

ぼんさく
「残業ナシ勤務」は「残業代もナシ」だね。
会社も社員も、ある意味、理想かもね。

ペコポン
次世代育成支援って、結局「ワークシェアリング」なんだろうな。

ぼんさく
人数増やして、1人あたりの仕事量を減らす、ってこと?

ペコポン
「ワークシェアリング」について、いろいろ話しがあるけど、今回のテーマと外れちゃうからやめておくよ。
本当にいっぱい話したいことがあるんだ。

ぼんさく
「シェアする」って、いろんなところでキーワードになってくる気がするな。
これから先。

わたしの後記


『こんなにいっぱい、いるの!?』
食堂を見て、驚きました。
社員食堂です。
思いがけない人数。
午後7時前。

今日は遅くなりそう、ということで職場の先輩と、いつもは昼メシのための社食に、その日は、晩メシ食べに向かったのでした。
サラリーマン新人時代の話しです。

初めて見たときは驚いたけれど、別に珍しくない光景であることは後々分かってきました。
そのとき、感じたこと。
『この人たち、家族とは、子どもとは、一緒に晩メシ食べないのかな』



午後6時。
わが家、といっても子どもの頃の。
今現在は「実家」のことです。

午後6時〜6時半の「わが家」の食卓。
6人の夕飯です。
家族6人で。
じいちゃん、ばあちゃん。
両親に、兄弟1人。
そして「ぼく」の家族6人での夕飯。

大半が、1年のほとんどが、この光景。
そう。「お父さん」もほとんど一緒。
遅く帰るときも、もちろん、たま〜にあったけど。

中学生の頃。
『父親とは、ほとんど晩メシ一緒に食べたことがない』って言う友達の話しに、やはりビックリしたことがありました。
大げさでなく、“衝撃的”でした。

自分が当たり前だった光景は、当たり前じゃないんだ。
そのとき初めて知りました。



ちなみに父は、すちゃらかサラリーマンでも、ぐうたらサラリーマンでもなかった、と思います。
身内が言うのもナンですが、仕事はデキる部類の人間だと思います。

家では変な自慢してました。
『オレは上司に、中元歳暮は贈ったことがない』

今でこそ、珍しくないでしょうが、旧い時代のことです。
一人目立っていたようです。
酒の席も、そんなに好きなほうではないみたいでした。

そして父は、出世は遅かったみたい。
詳しくは知らないけれど。

「家族そろって夕飯」なんて言うと、父のこと、
マイホームパパ
愛妻家
子煩悩
なんて思われるかもしれませんが、いやいや、決してそんなんじゃありません。
念の為、付け加えておくと(笑)

要するに、マイペース人間なんだと思います。
でも、そのおかげで、「ぼく」の目の前には、素晴らしい光景がありました。
いい時間の中にいました。
その有り難さは、後々わかったことだけど。



最近の報道にありましたね。
小学生が担任の先生を叩いたり蹴ったりがやたら増えたと。

私は、子育てについて、知識や経験はないけれど、なんとなくわかります。
以前からずっと、心理学だの、脳ミソや神経だのに興味を持っていました。
大学進学のときも、その方面を選択しようか迷ったほどです。
そうはならなかったその時からも、好きで関連の本をよく読んでます。
その中には、深層心理の話し、必然子どもの育ち方の話し、がでてきます。
だから、こうだろうなってわかるんです。

父親が、家で我が子と向き合わないから。
その子は、気持ちの持って行き場を与えてもらえなかったから、感情の出し方を身に着けられなかったから。

ビジネスマンは
さっさと家に帰れ
子どもと夕飯、一緒に食え
テレビは消せ
そして話しを聞け

社長もだ
会社はその時間を奪うな
社長のその時間をも、だ

競争に負けるだと?
その時間を犠牲にして、その競争に勝った者が、勝者なもんか

なーんて、急に私が言い始めたら、ご立腹されるかもしれませんね。
『ビジネスの視点で語るメルマガじゃないのか』って。

確かにそう言って始めたメルマガです。
でも多分、そういう世の中になってほしくて、私は次世代育成支援に肩入れしているのかもしれません。

『甘っちょろいこと言いやがって』
不快な思いをされた方、申し訳ありませんでした。
あーあ、読者減るな、こりゃ。



  • 採用テーマ
  • 人事評価テーマ
  • 残業代テーマ
  • 仕事と家庭の両立

数事と事株式会社
Copyright:(C) 2012 Kazuo Omata All Rights Reserved.