テレワークの導入


「次世代育成支援対策推進法は、21世紀の経営資源」
メルマガバックナンバー038号(H17.12.27)

あの人の言葉発見


ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、在宅勤務の「フレキシビリティSOHO制度」を、この4月から男性にも広げた。

子どもの発熱などの際に、朝10時までに所属長に電話で許可を得れば、年間20日、在宅勤務ができる。
妻が専業主婦の場合は除かれるが、現実に即した制度として好評だ。

さらに、子どもが6ヵ月までは5連続営業日を休めるという男性用育児休暇制度(有給)もある。
「心のハードル」が低いため、多くの男性が喜んで取得している。

また、就学前児童のいる世帯に年間30万円を支給する支援金制度は、前職(前の会社)を含めて育休を1ヵ月取得していることが条件というユニークなものだ。
特別レポート
「子育て支援拡充に加え投資商品をも
生み出す『次世代法』の“威力”」
週刊ダイヤモンド 17.6.25号

厚生労働省は会社員が自宅で働く在宅勤務で、業務の効率性やコスト削減効果などを検証するモデル事業を始めた。
資生堂など約20社の約150人が対象。

課題を浮き彫りにすることで、生活と仕事のバランスを図るなど柔軟な働き方を後押しする政策に生かす。

在宅勤務を初めて導入する資生堂のほか、ベネッセコーポレーションや日本IBM、日本オラクルなどが協力。
「民間との業務効率も比較したい」などとして自治体では滋賀県の近江八幡市が参加する。

4ヵ月程度かけてデータを集め、学者や医師、企業の人事担当者らで構成する検討委員会で評価する。
在宅勤務は通勤のストレスがないうえ、時間の融通がききやすいため育児や介護、自己啓発など仕事以外の生活時間を重視したい人のニーズが見込まれる。

企業もオフィスコストを圧縮したり、優秀な社員が育児などで退社するリスクを避ける効果が期待できる。
在宅勤務の効果検証
厚労省、資生堂など20社150人対象に
日本経済新聞 17.10.13

制度のしくみ


    〔1〕次世代法関連
     1.次世代育成支援対策推進法
     2.行動計画策定指針
     3.行動計画内容
    〔2〕関係法令
     1.育児・介護休業法
     2.労働基準法
     3.男女雇用機会均等法
    〔3〕労働社会保険
     1.給付
     2.保険料等
    〔4〕助成金、奨励金
    〔5〕法人税
    〔6〕次世代法認定企業


〔1〕次世代法関連 3.行動計画内容

〔テレワークの導入〕

ぼんさく
前回は、テレワークのうち、在宅勤務について。
今回は、テレワーク全般について、でしょ。

ペコポン
うん。そうだね。
「ITを利用した、場所・時間にとらわれない働き方」を整理してみよう。
まず、種類。
  • 施設利用型テレワーク
  • 自宅利用型テレワーク
  • 施設に依存しないテレワーク

「施設利用型」というのは、本来の勤務先や自宅以外の施設で仕事をするテレワーク。
サテライトオフィス、テレワークセンター、立ち寄りオフィスなどで仕事をする場合だね。

「自宅利用型」これが「在宅勤務」に該当するもの。
自宅で仕事をするテレワーク。

「施設に依存しない」のは、モバイル(移動しながら使用可能なIT)を利用して場所や施設にかかわらず、いつでも、どこでも仕事ができるテレワーク。

これらは仕事する場所で分けたもの。

ぼんさく
へ〜。いろいろあるんだね〜。

ペコポン
テレワークは、利用する頻度も1つに限らず設定できる。
  • 常時型テレワーク
  • 随時型テレワーク
「常時型」は、丸一日ほとんど出勤しないやり方。

「随時型」は、テレワーク頻度が週1〜2回とか、月に数回とか、午前中だけや、午後だけなど、オフィスワークのほうが多いやり方。

そして対象になる社員についても、
  • 外勤型テレワーク(テレワーカー)
  • 内勤型テレワーク(テレワーカー)
  • 通勤困難型テレワーク(テレワーカー)
と分けられる。

「外勤型」は、営業社員など、もともとオフィスでの仕事が少ない人がするテレワーク。

「内勤型」は、スタッフ部門や管理部門と言われる主にオフィスで仕事をしている人がするテレワーク。

「通勤困難型」は、身体障害者やケガをした人、また、出産・育児・介護などを行う人がするテレワーク。

ぼんさく
そうか。企業は、どれか合うテレワークを採用すればいいのか。
なんかできそうな気がしてきた。

ペコポン
企業は、「在宅勤務はムリ」と一言で済ませないで、いろいろな可能性を探ることができる。
もちろん、これらのすべてを実施する必要もないんだ。

ぼんさく
テレワークは、社員にとってはいいもんね。
まず、通勤がなくなったり減ったりする。

そうなれば
  • 時間が有効利用できる
  • 満員電車や渋滞のストレスから開放される
  • 住む場所の選択肢も広がるよ

ペコポン
企業にとってもメリットあるんだ。
  • 業務の生産性・効率性が向上
  • コストの削減
  • ペーパーレス化
そして
  • 企業イメージは良くなるし
  • 人材確保にもつながる

ぼんさく
「イメージアップ」と「人材確保」は、次世代法の『認定』と同じ効果だね。

ペコポン
次世代法に対応している制度であることもメリットの1つだよ。

ぼんさく
一石二鳥だ。
中小企業やベンチャー企業にもできるかな? テレワーク。

ペコポン
中小企業・ベンチャー企業は大企業に比べて導入が遅れているという調査結果もある。
だけど、「中小企業・ベンチャー企業だから無理」ということではない。
導入には、ITの専門知識が必要になる。
そのための社内プロジェクトチームがあると導入しやすい。

ぼんさく
中小企業・ベンチャー企業にとっては、そういったスキル面、マンパワーの部分がネックになっている原因の1つかもしれないね。

ペコポン
マンパワーで大企業に劣る中小企業やベンチャー企業は、テレワークに限らず、本業以外のことについて、外部コンサルティングの起用は欠かせない。
社内にない、スキル、ノウハウ、技術を買うんだ。

ぼんさく
結局、経営トップの意思によって、「やるか、やらないか」が決まるってことだ。

わたしの後記


「出会い」があって、「別れ」があって。

それは「人」とは限らず、「モノ」だったり、「芸術作品」だったり、「知識や情報」だったり。

この1年を振り返ると、私にとって今年は「大きい出会いの年」といえます。

それは、ここ2〜3年の集大成のようなものになりました。
これから新しい次のステージへ向かいます。
良い年を経て。



世の中は良い方に向かっている、と言う人がいます。
それには、私もだんだん賛成するようになりました。

自分のまわりに良い出来事があった、とか、景気が上向いてきた、とか、そういう狭い範囲の話ではありません。

確かにまだ、暗くなるようなニュースもあります。
頭にくる報道も目にします。

だけど、良い方向に向かっている意識でいろんなものを見ると・・・

なるほど。
いろいろなことが起こるべくして起きているように見えます。
やっぱり、だんだん良くなっていますよ。

そのスピードを加速させるのは、その実感を確実なものにするのは、私であり、あなたであり、私とあなたのまわりの人たちの、思いです。言葉です。行動です。



2006年。
だんだん良くなっていく途中かもしれません。
ワクワクするじゃ、あーりませんか。

2006年。
良いお年を迎えてください。

2006年。
良いお年を迎えましょう。

2006年。
良いお年を迎えます。
私も、あなたも、みんなでね。

心の準備、しておきましょう。
空っぽの心。平常の心。
それでは、2006年。
いろいろな良いお年を!



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